エアバスA340
     Airbus A340


関西空港に着陸進入中のエミレーツ航空のA340。
(写真:関西空港/撮影:デューク)

●基本データ・就航区間
登場年:1991年
使用航空会社:トルコ航空・ルフトハンザドイツ航空等
就航路線:成田〜イスタンブール・関西〜フランクフルト等

●機体の解説
 エアバス社はA300の開発で実績を積み、A320で中小型機市場にも進出していたが、A300も登場から20年近くも経つようになり、A320で採用したテクノロジーなどを採用したA300の後継機となる機体の開発を行うことになったが、長距離運用を行う機体として開発されたのがA340であった。
 開発が始まったころは、太平洋や大西洋の横断には、基本的に3基以上のエンジンを搭載した機材での運用に限られていた。双発機については厳しい制限がかけられており、中距離用のA330がA300と同様に双発機となったのに対して、洋上飛行の制限をクリアするために4発機となった。ただし、エンジンの燃費等はA330と大きく変わらないように配慮され、機体としてのエンジンの出力等については大差ないものとなった。
 1991年に初飛行した後、1993年から定期路線に就航している。
 バリエーションとしては−300を基本に短胴化の上航続距離を伸ばした−200、エンジンの出力や胴体のストレッチ化などを図った−600、その短胴航続距離延長型の−500がある。−600は現在のところ全長が世界最長の旅客機となっている。また、−500は長大な航続距離を生かし、シンガポール〜ニューアーク間を直行している。これも現在史上最長距離の直行便となっている。
 登場後はボーイング747に対して航続距離や燃費といった点で優位に立ち、販売実績を伸ばしたが、その後、洋上飛行制限が緩和され、双発機でもエンジンの信頼性が高いボーイング777クラスだと太平洋の横断が可能となり、4発機のA340は大きな整備の手間がかかることや、燃費についても777に対して見劣りがすることになり、さらに原油価格の高騰が響き、受注にブレーキがかかっている。
 エアバス社はA340をさらに改良していく姿勢を示しているが、A350との絡みもあり、どうなるかは不透明な状況となっている。
 なお、日本の航空会社は、一時期全日空がA340を発注していたが、結局キャンセルになり、代わりにA320を購入しているため、導入されることは無かった。

●ギャラリー

 トルコ航空のA340。
 はるばるトルコのイスタンブールまで直行するため、多量の燃料をつんでで飛ぶこともあり、滑走距離が非常に長い。
(写真:成田空港/撮影:デューク)

 ヴァージンアトランティック航空のA340。
 クオリティーの高いサービスで人気があり、日本路線もA340シリーズでも最大の−600で乗り入れている。
(写真:成田空港/撮影:デューク)

 エミレーツ航空のA340。
 関西と中部に乗り入れているエミレーツ航空は当初はボーイング777で就航していたが、程なくしてA340に機種チェンジしている。
(写真:関西空港/撮影:デューク)

 エアカナダのA340。
 ボーイング777−300ERが本格的に日本線に就航した後も、成田線で使用されている。
(写真:成田空港/撮影:デューク)

 スイスインターナショナルエアラインズのA340。
 スイス航空から運航権を引き継いだ同社はA340を使用してチューリヒまで運航している。
(写真:成田空港/撮影:デューク)

 スカンジナビア航空のA340。
 以前は767を使用していたが、A340にリプレイスされている。
(写真:成田空港/撮影:デューク)

 中国東方航空のA340。
 中国東方航空の最大の機材。
(写真:香港空港/撮影:デューク)

 キャセイパシフィック航空のA340。
 日本にも定期便として就航している。
(写真:香港空港/撮影:デューク)

 ルフトハンザドイツ航空のA340。
 ルフトハンザドイツ航空の日本線の主力として活躍している。写真はミュンヘン行きの機体。ANAとのコードシェア便である。
(写真:成田空港/撮影:デューク)

 同じくルフトハンザドイツ航空のA340。
 こちらは長胴タイプのA340−600。エンジンのメーカーも違っている。
(写真:関西空港/撮影:デューク)