マクドネル・ダグラスMD−11
     McDonnell Douglas MD−11


成田空港を飛び立つMD−11。
(写真:成田空港/撮影:デューク)

●基本データ・就航区間
登場年:1990年
(国内)使用航空会社:日本航空(退役済)
就航路線:成田〜香港等

●機体の解説
 1970年代からワイドボディー機の主力として活躍していたDC−10のタイムリミットが近づいていてきたため、後継機としてマクドネル・ダグラス社が開発したのがMD−11型である。基本的なデザインはDC−10と似ているが、主翼にはウィングレットがつくなど、近代的にデザインとなった。
 DC−10の後継機ということで、DC−10を使用している航空会社に営業をかけたものの、同じ時期にはワイドボディー機の市場には多くの機種が出回るようになっている状態であり、途中で湾岸戦争の勃発などのマイナス要因も加わり、思うように受注が伸びなかった。さらに完成した機体が当初予定していた性能を発揮できないことが判明したため、キャンセルが相次いだ。結局200機程度の受注・販売をしたところで、マクドネル・ダグラス社の経営が深刻な状況となり、ボーイング社に吸収合併されることになった。本機はサイズがボーイング777と被っていたこともあり、2001年にそのまま生産終了となった。
 現在では大半の機体が貨物機に改造されている。旅客機としてはボーイング777やエアバスA330等に押されたものの、貨物機としては、3基のエンジンなどによる強力な推力や、ワイドボディーの広いスペースによって好評なようである。
 日本では日本航空がDC−10に続いて採用していたが、2004年にDC−10よりも早く退役してしまった。

●ギャラリー

 日本発着の最後の旅客型MD−11となったフィンランド航空のMD−11。成田空港からはすでに撤収済みで、最後の活躍の地は関西空港となった。
(写真:成田空港/撮影:ムスタファ)

 世界規模の運送会社「フェデックス」のMD−11F。
 成田空港にも多数飛来していて、何機も続けて離陸していく様は圧巻の一言である。この会社はMD−11をはじめとしてDC−10やボーイング727といった3発機を大量に保有している。
(写真:成田空港/撮影:デューク)

 中国の貨物航空会社である中國貨運航空のMD−11F。
 中国の航空業界再編の際に誕生した貨物航空会社のようだが中国東方航空の関連会社の模様。
 MD−11はDC−10とともにそのスタイルに大きな人気があり、この機体を目当てに撮影に来るファンは多い。
(写真:成田空港/撮影:デューク)

 ワールドエアウェイズのMD−11F。
 2007年現在DC−10とMD−11のみという非常に興味深いフリート構成のワールドエアウェイズの機体が台湾に到着・・・。
(写真:桃園空港/撮影:デューク)

 台湾のエバー航空のMD−11F。
 旅客機としては不遇な面があったMD−11も貨物機では大活躍といったところか。ただ、今後は777Fクラスに置き換えが予想される。
(写真:桃園空港/撮影:デューク)

 ユナイテッドパーセルサービス(UPS)のMD−11F。
 日本発着便では767も運航している。
(写真:仁川空港/撮影:デューク)