登場年:平成6年(1994年)
運転区間:新宿(東京)〜松本・信濃大町(白馬・南小谷)
使用車種:E351系
日本でも屈指の山岳線区である中央本線であるが、西半分が早くから381系という振り子車両を投入していたのに対して、東半分は183系等での運転が国鉄時代から続けられていた。
その中央本線にも振り子車両を投入して、乗り心地の向上や、加減速性能を向上させることでスピードアップを図ることになった。そこでJR東日本が投入したのがE351系で、しばらくは臨時「あずさ」で運転されたが、平成6年より定期列車に投入することになった。そして、このE351系列車につけられたのが「スーパーあずさ」であった。この列車の登場で新宿〜松本間は2時間半にまで短縮された。
当初は車両数の関係で4往復であったが、平成8年より8往復に倍増され、中央本線の東半分のエースとして活躍した。
ただ、肝心の振り子機能についてJR東日本は不満を持っていたようで、結局2次車の導入をもってE351系の増備は中止。「スーパーあずさ」も「あずさ」をすべて置き換えることなく、終わった。また、この後、JR東日本は振り子車両の開発そのものをやめてしまっている。
「スーパーあずさ」はその後も活躍を続けたが、長野新幹線の開業などで大糸線方面の利用客は大きく減り、また少ないE351系を大糸線にまで直通させることは効率の低下にもつながることになり、結局定期列車としての大糸線直通は朝の「スーパーあずさ」6号を除いて中断されることになってしまった。ただし、その代わりに新宿〜松本間の列車が増発され、高速バスとの熾烈なシェア争いの続く区間での利便性が向上している。