快速【アクティー】

   J.N.R./J.R. Rapid Service Train "Acty"
E233系3000番台による快速「アクティー」。フルカラーLEDによる表示や、前面に行先も表示されるのが特徴。
(写真:東海道本線 東京駅/撮影:裏辺金好)

●基本データ

登場年:1989(平成元)年
運転区間:東京〜小田原・熱海
使用車種:E217系、E231系、E233系 /元使用車種:113系、211系、215系

●列車の解説

 国鉄時代は有数の優等列車(特に急行列車)街道であった東海道・伊東線であったが、国鉄末期になると特急「踊り子」に統一されるようになっていた。その「踊り子」は休日は利用客が多いものの、平日はあまり多くないという現象があり、利用対策としてかつては見向きもされなかったような平塚・茅ヶ崎・藤沢といった駅を停車駅に加えていた。しかし、休日もこれらの駅に停車していたため、さすがに優等列車としての体面が悪かったのか、まもなく「踊り子」の停車駅が整理されることとなった。

 もっとも、ようやく速達列車の停車の恩恵にあずかれることになったこれらの駅の乗客の反発も予想され、また、スピードアップのために速達列車の更なる充実は必要であったため、1989(平成元)年3月11より快速「アクティー」の運転が始まった。「アクティー」はこのような経緯で設定された列車のため、湘南地区の主要駅である横浜からは大船、藤沢、茅ヶ崎、平塚などに停車して、小田原・熱海に速達するように設定された。

 初期は113系と211系という東海道線お馴染みの顔ぶれだったが、平成4年から「湘南ライナー」の間合いで215系も運用につくようになり、大変な評判となった。215系投入の頃から観光色が強くなったが、依然大船あたりまでのビジネス需要も大きく、混雑する列車であった。

 1997(平成9)年頃10月1日以降、列車本数の少なくなる小田原以西を各駅に停車する列車が出現するようになった。そして、2004(平成16)年10月16日以降は全列車が小田原以西を各駅停車とした。さらに、2004(平成16)年3月18日からは戸塚駅も停車するようになり、東京〜藤沢が各駅停車となった。このように、次第に「踊り子」代替の速達列車としての雰囲気は大きく減少している。

 使用車両は2001(平成13)年12月のダイヤ改正で、湘南新宿ラインが運転を開始すると215系はこちらにコンバートされ、再び113系と211系のみでの運転となった。2004(平成16)年にはE231系の運用が開始され、さらに2006(平成18)年からは113系が引退する一方、東海道本線に転属したE217系が、2008(平成20)年にはE233系3000番台が運用に加わっている。

 2012(平成24)年4月には211系が東海道線から定期運用を終了したことにより、アクティーからも離脱している。
○ギャラリー

登場時より「アクティー」に用いられている211系。
(写真:東海道本線 藤沢〜大船/撮影:裏辺金好)

近年は停車駅が多く、熱海までの速達列車の雰囲気からはだいぶ変わってしまった。
(写真:東海道本線 川崎駅/撮影:デューク)

E233系3000番台による快速「アクティー」。
(写真:東海道本線 東京駅/撮影:裏辺金好)

 現在は見られない113系快速「アクティー」。
(写真:京浜東北線 新子安駅にて/撮影:デューク)

(写真:東海道本線 茅ヶ崎〜平塚/撮影:デューク)

(写真:東海道本線 国府津駅/撮影:デューク)

 在りし日の215系「アクティー」。 この215系が運用に入っていた時が「アクティー」の最も至福の時であった・・・。しかし、普通列車の合間に運転され、ただでさえ利用者の多い東海道線で2ドア10両という編成は厳しいものがあった。普通列車の3分前を走っていたということもあり、横浜あたりまでは遅延の常習犯となってしまっていた。
 湘南新宿ラインの開通に伴い、「アクティー」は横浜までは普通列車のダイヤに組み込まれた。そのため、もはや215系を使うわけには行かなくなったという理由も撤退の要因であったに違いない。 (写真:東海道本線 横浜駅/撮影:デューク)

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