登場年:2000(平成12)年
運転区間:新八代〜鹿児島中央
使用車種:800系
JR九州が九州新幹線(新八代〜鹿児島中央)で運転する列車で、同区間を最速35分で結ぶ。
新八代駅では在来線の787系特急「リレーつばめ」と同一ホームで接続し、博多〜鹿児島中央を最速で約2時間10分で結んでいるが、これは新幹線開業前と比べて1時間40分近くの短縮であり、交通の便が不便だった鹿児島アクセスを飛躍的に向上させた。また、現在は新八代までの暫定開業であるが、特急「リレーつばめ」と一体的に案内され、既に博多〜鹿児島中央を通しで運転する列車のごとく案内されているのが特徴である。
使用される800系は、もちろんJR九州が初めて投入した新幹線車両で、内装は日本の伝統美をイメージして、木製のシートやクスノキ製仕切り壁、デッキは柿渋(かきしぶ)色の壁に、ドアは古代漆(うるし)色でデザインするなど、きわめて特徴的なデザインとなっている。
なお、愛称名の「つばめ」は1930(昭和5)年に東京〜神戸で運転を開始した特急「燕」が初出。戦後は1950(昭和25)年に東京〜大阪の特急「つばめ」として復活し(「へいわ」を改称)、東海道本線が全線電化されると、電気機関車EF58による牽引となってスピードアップ。さらに1960(昭和35)年には151系特急型電車が投入され、東京〜大阪を6時間30分で運転するようになった。
そして東海道新幹線が開業した1964(昭和39)年から、運転区間を新大阪〜博多に移して九州とのつながりが出来た。さらに、1965(昭和40)年に481系(のち485系)特急型電車、1968(昭和43)年に583系特急型電車も投入され、山陽本線の看板列車として活躍。山陽新幹線岡山開業時には、運転区間を岡山〜西鹿児島(現、鹿児島中央)となり、より一層九州との縁が深くなった。しかし、山陽新幹線は形開業に伴い廃止され、長らく愛称は消えたままだった。
転機となったのは1992(平成4)年で、特急「有明」のうち、博多〜西鹿児島の列車に新型車両787系を導入。これに併せて列車名に「つばめ」が抜擢されることになり、伝統の列車名が復活。そして九州新幹線へと繋がっていく。
なお、九州新幹線は2011年春に博多〜鹿児島中央が全通し、約1時間20分で結ぶ予定。さらに山陽新幹線と新大阪〜鹿児島中央で直通運転を開始する予定(所要時間は約4時間程度)。N700系をベースにした車両の登場が予定されている。