○プロローグ

 富山県、いや日本の誇りである立山連峰。海から数十キロで標高3000mに至る急峻な地形とそれが作り出す絶景は感動ものです。

 さまざまな乗り物を乗り継ぐことでその大自然を体験できる「立山黒部アルペンルート」が今回の目的地です。さらに、「黒部ダム」など日本の驚くべき技術・自然との闘いの功績もみられますが、今回は通常では見られないスペシャルバージョンでお送りします。国鉄の名車も含めお楽しみください。
(また北陸の旅行記かよ・・・というツッコミはさせない貴重なレポートを目指します)

 今回はある目的のため平日に夏休みをとって出撃となりましたが、業務と予算の都合もあり、約1日で名古屋から立山横断→縦断後名古屋に戻るという超弾丸ツアーとなりました。通常の観光・ルートであれば2泊3日、特に富山が初めてであれば立山、宇奈月、他どこかで計3泊4日は欲しいコースです。
(旅行者:ネオン)

 なお、裏辺研究所によるアルペンルートの他の画像はこちらを参照してください。

○第1ランナー 名古屋鉄道(6000系) 下小田井22:14 → 名古屋22:22

○第2ランナー 東海道本線新快速(313系) 名古屋22:45 → 大垣23:16

 このへんは通勤と変わらないし、夜だし、メイン行程を重視するのでここは画像をカットします。しかし、大垣あたりで大雨のため遅延発生。この後夜行列車が控えているので動くかどうか気が気ではありません。

○第3ランナー 東海道本線(311系) 大垣23:35(遅10分) → 米原0:12(遅13分)

 10分ほどの遅延で米原に到着。こんな時間ですのでこの先の普通列車はもう終了しています。しかし、これから今回の「お楽しみ」の1つである車両に乗車します!(これより日付が変わり8月7日)

○第4ランナー 急行「きたぐに」(583系) 米原1:05(遅れ回復) → 富山4:28

 やってきました。日本の誇る寝台・座席両用車583系です。
 今回富山に行くのであれば高速バスを使ったほうが乗り換えも少ないし安いのですが、これに乗るためにわざわざ名古屋終電で出発したわけであります。

 富山までわずか3時間半なのに奮発してB寝台券を購入し、今や日本ではここだけとなった3段式寝台を上から撮影します。(寝台券だけでライバルの高速バスより高いぞ^^;)
 どうです?見事に3段並んでいます。いちばん上の段はドアの高さくらいのところにあるんですよ。ドアの上から車内を見下ろすなんて他の車両ではできません。

   そして2枚目の写真は上段の様子ですが、枕の高さから、いかに狭いか想像してください。右下には、景色を独占するための(違)小窓があり、これも583系の大きな特徴ですね〜。

○第5ランナー 富山地方鉄道急行(14670系) 電鉄富山5:44 → 立山6:32

 そして列車は富山駅に到着。立山方面行きの始発列車に乗り換えます。折り返しの通勤ラッシュに備えるため3両での運転ですが、このような色違いの連結はちょっと珍しいです。

 沿線風景。あいにく平野から立山は見えにくい天気でした。左側は五百石駅付近、右側は有峰口駅付近にて。


 さて、列車は立山駅に到着。ネオンはある目的のため、この先10:45までに黒部ダムに到達しなければなりません。 ハイシーズンには各乗り物が1〜2時間待ちもあるということは地元民なら常識ですが、目的地までは、これからさらに5本も乗り継がなければなりません。2時間待ちであっても食らうと間に合わなくなるので、ここからはタイムアタック。ほぼ最速の乗継を目指し黒部湖まで駆け抜けます。

 まずは立山駅の階段を駆け上がり最初の難関、ケーブルへ。ここで3時間待たされた経験もありますが、さすがに早朝ですので即発券・乗車できました。

○第6ランナー 立山黒部貫光立山ケーブル(形式不明) 立山6:40 → 美女平6:47

 急勾配を昇るケーブルカーです。谷側に大きな荷物用貨車がついているのが特徴。定員が少ないので多客期はここで待たされたり、次のランナーである室堂行きバスが下まで来てそちらに振替られたりすることも多いです。

○第7ランナー 立山黒部貫光高原バス(形式不明) 美女平7:00 → 室堂7:50

 美女平からはバスに乗り換えます。ここは限られた許可車しか通れないため、多客期でも渋滞なく快適な旅が可能です。
ちなみに、読者の方にお得な情報。美女平からは選べるのであれば左側の座席の窓側がおすすめです。(運転手の後ろじゃないほうね)

 なぜなら、右側のポイントは雪の大谷のみ(しかも夏は雪がほとんどない)、左側は立山杉、称名滝、弥陀ヶ原、ソーメン滝と見どころが多いです。

 沿線風景。左が弥陀ヶ原、右がソーメン滝。称名滝は天候の関係で見られませんでした。でも、標高2000mをすぎるとこんなにも好天に。(バス車窓からの撮影のため若干色補正しています)

 さて、室堂からは次の乗継まで時間があります。ここから登山する人が多かったためか、次の乗り物の整理券発行はありませんでした。改札まで外で撮影します。

○室堂からの絶景

 周辺の山。雄山(3003m)や剣岳方面は早朝ど逆光のため撮影不適。撮るなら午後か?でも、午後はガスがかかりやすいのが欠点・・・。

 いろいろな高山植物が咲いています。他にも湖や地獄谷、それを利用した「日本一標高の高い」弥陀ヶ原温泉などがあります。下界の富山市より15℃ほど気温が低いですので、特に夏場はここで時間をとり、ゆっくり散策することをお勧めします。9月以降の紅葉散策は服装に注意です。

 ネオンは室堂には4回ほど来てるし、黒部湖での目的があるので勿体ないですが今回は先を急ぎます。

○第8ランナー 立山トロリーバス(8000形) 室堂8:15 → 大観峰8:25

 ここからは、トロリーバスという変わった乗り物に乗車。見た目はバスなのですが架線から電気を取得しているため、法律上は電車扱いなのです。これがあるために、室堂駅は「日本一標高の高い鉄道駅」ということになっています。(JRで最も標高が高いのはは野辺山駅ですね) かつては全国のあちこちにあったようですが、今はアルペンルート内に2本あるだけ。貴重な立山の自然を排気ガスで極力汚染しないよう、このようなシステムを採用しているわけです。

 標高3000メートルの立山のほぼ直下で列車交換。全線トンネルですので景色は楽しめません。降りた先をお楽しみに。

○第9ランナー 立山ロープウェー(形式不明) 大観峰8:50 → 黒部平8:57

 ご覧ください、この大パノラマ。さてロープウェーはどこにあるでしょうか?(笑)
 途中に支柱を1本も使わない形式としては日本一の距離を誇るロープウェーです。下の黒部平駅で撮影しました。なお、ここも定員が少ないため多客期には1時間以上待たされる可能性があるポイントですが、こんな時間に乗るのは室堂で泊まった人かネオンのように観光せず駆け抜けた人だけですので、今回は整理券なしで乗車できました。

 左側はこれから向かう黒部湖。右側はロープウェーの拡大画像です。いずれも車内にて撮影。
 黒部平からの乗り物も整理券なしで確保できたため、ここで1本見送り、黒部平で高山植物や上記の画像などを撮影しておりました。

○第10ランナー 黒部ケーブル(コ11形) 黒部平9:30 → 黒部湖9:35

 このケーブルは全区間トンネルという日本で唯一のケーブルカーで、最大勾配31度は日本一の急勾配・高尾山ケーブルにほぼ並ぶものです。

○黒部ダム

 もうさっきから絶景ばっかりで感動が薄れているかもしれませんが、黒部ダムの展望台にあがり撮影です。こんな山深いところにこんな巨大なダムを造ったとは当時の日本の技術力と根性に驚かされます。光線状態が良く、虹も出現しました。
黒部湖駅からは黒部ダム駅までダムの上を徒歩で移動し、そこから展望台まではさらに徒歩10分くらいです。

 さて、名古屋を出発してから12時間。大雨がありましたが天候・混雑による大きな足止めは無く、順調に黒部ダムまでやってくることができました。箱根駅伝であれば第10ランナー(10区)でゴールですし、ここまででも十分「アルペンルート絶景の旅」でしたが、実はここが今回の目的のスタート地点です。次のページからはいよいよスペシャルバージョン。日本の巨大プロジェクトを体験する貴重な画像になっていきます。

○第11ランナー 関電トロリーバス(300型) 黒部ダム → 扇沢  乗りません!

 通常のアルペンルートですと黒部ダム駅から関電トロリーバスに乗り換え、最後扇沢から路線バスで信濃大町。という行程ですが、ここでアルペンルートから外れ秘密の行程に突入します・・・。(次のページに続く!)